Tanka
2026年
当落の通知を延ばせば休戦も簡単だろう一日一善
木星の重力に慣れる訓練とすれば許せるかもねあいつら
3個目の砂糖落とせどコーヒーの名産国はベトナムのまま
老いやすく愛したものになり難しきみはグラタンきみは男の子
鉄棒はおれが触ればつめたくなる想定解は少なくしたい
ハキハキと喋る分だけ難民の子どもが撃たれる〈退出〉を押せ
天啓がアリオ柏に轟いてアザージャケットに着替えませんか
20キロ示す柵越えこの先は強い天使がながれています
純粋なフリをする分君の目を見ている時間が足りなくなって
平等な土地は地獄に実在するすべての好意は暴力となる
愛される役は任せたおれはおれおれでしかない来世に期待
3秒後銀テとともにポップアップかなわず改札階が見える
しまいには88も送致するコンクリートは隅まで塞ぐ
慰霊碑の文字をすり替えられるなら合格を出す譲歩はここまで
それからは歌えることなどなにもない流されてない被曝してない
G指定もらってのこったぼくたちの肉片だけでLet's party!
イチエフのエフはfull ofmyself光と闇とを分けた証拠
あわせてる規律性いやこぼれてるTell照るあなたロボットダンス
怒られてサラダを先に食うらしいおれならぜんぶ許したけどね
花としてきみが見るからもう二度と折られはしないおれは美しい
成功者だけがあふれるモールでもまっすぐ歩く君との約束
めくるめく殺戮ありて少年は明るい未来を拒みつづける
ルーレット回るあいだに挟み込む一生結婚するな、お前は
協賛のサンプル浴びて輝き出す〈普通〉わたしがなれないはずの
このことが頭に浮かんだ方は皆この記憶にも魘されています
生物の摂理を説いた輩から順に送って負けた戦争
倒錯と指をさされてフィクションの自由は二度とわたしに来ない
雷が落ちてからでは帰れないきみのまとったトップノート
遠ざける運命ありて巡り会う運命なければ星は傾く
誰にでも王子さまが来てトラウマは人物表の隅へ追われる
キミ・ボクをつなげる線は一通り引くとき他は無視すればよい
死んだ人数えきれずにいつまでもぼくに向くのはよわいフォーカス
昔から悪夢がやけに鮮やかで、醒めないでくれ、もう醒めないで
この先でお祝いされても手遅れです私とっくに生まれてるから
2025年
君に見る目があることがわかるだけ選ばれなかったことの良い面
磁力線あらがう願いに満ちててもNだからNの横にいられない
熱いものだけが愛って正しいねあれからぼくは遺体だから
あの部屋は忘れたってもういいよぼくの宝はぼくだけのもの
きみの声漂うときは惑星を愛し尽くして捨てようとおもう
なんねんも注視されても見られない旗を振っても透けてるみたい
次世代を残せないのはアンカーだから悲しみすべてここでおしまい
遠のいて笑いたくなって踏みとどまる死者のすぐそばで私も生きる
最期まで名前を呼ばれず死んだ君 進めてくれた針で呼ぶから
原因は?すべて自分にあるとして明滅している信号の青
透明と呼ぶ時君も透明と呼ぶぼくらは同じ星に住む
会談の中身は当分知りたくない地獄の前で一回休む
見た夢を教えてもらう(鳥籠に入ったような心地よさあり)
歌うのは日本人の/打ち消してわれら見下ろす花火の色よ
衝突する軌道を外れデブリになる私の仕事はここでおしまい
光るのはスパイクはしる回折で、はじめもきょうもひとりだった
たべられぬ気持ちをまとい天使になっただから明日もきみは飛べない
声のあと、声がとどいて、諦めも今ならえらべるスタンド席
拡大は一種の模倣であるというあなたが手を振る先もあなた
走馬灯はもう決まってしまったからすべての花火は最後ではない
観測を避ければ半分残るのに君を見ずにはいられなかった
届かない恋をもどした肺の中真空よりは眩くあれ
空しさの後に見たのは先生に褒められた夢Life goes on
目の前で演じたからもう大女優幸せならいい気すらつくれる
人道の観点により流さずに取り残すらしい/ハッピープライド
もう一本ぼくを書き込む対称が崩れた世界を作りたいから
ぼくたちは何も越えない愛なのに越えなきゃいけないものがたくさん
機能性だけを見すぎてペンのことちゃんとわかってあげられなかった
特撮を視聴し続けてどれぐらい経てば男子になれるの?先生
墨をまた足して書いても曲がってくだから私はからだを捨てた
夜想ってかっこよくない?洗いざらい聞こうとしたから昼になった
でも僕は星座を作る手つきだった君はコップを磨いてればいい
早朝の歩き方って昼時に通じないけど英語は喋れる
2時半にプール飛び込み出禁らしい嘲る僕らはただの豚だね
電灯が北西へ向かい電灯がたすきをつなぎはじめる時間
惜しまれて舞台を去ったトップスター・ポールを次に掴む乗客
トップ画面〈混声合唱・夢の意味〉警報音はかき消せないけど
豚汁とカレーライスの中間点補助線引けば生み出せますか
一畳半より狭いけど好きな席話していけば距離が開くから
祭終え歩くあなたの正面に歯医者帰りのあなたがいる
いまきみにYESというのは政治的かもしれないからかんがえとくわ
きみのため買ったペンを持ち、書いてみたタスクリストすぐ消えていく
悪役は振り切ったほうが好まれる延滞し続け2年のモバ充
役目とかいつか消え去るその代わり駅に貼られたキャラが謝る
大雨で人の消えた丘はきっと、わたしのためにできたステージ
きみはたぶんフィクションにしか生きられないだから託すと言うのだよ
めでたさは祝詞によって立ち上がる歳をとるのはdearのその後
年一回話すだけでも残しとく角度を変えれば充電できそう
「おんなの」って付けなくてもね、身の程はわかってるから安心してね
意図しない愛ほど人を救うらしいシティホテルで貯めて100%
夢なんて信じてないけど光ってるコインランドリー、目がまわっちゃう
待ち人がいるものたちの群れだから弁当のうえでもシャボンは舞える
名を付けず元からの名を当てたがるやさしさだってぼくは知ってる
覚えるね、覚えられたら正体を明かしてくれるサンタクロース
「彼のことなんで好きなの」珍獣の横にだけある解説パネル
越えなけりゃ大丈夫でしょと線を踏む砂でよごした消石灰
ダイヤルのまわしすぎは命取りきょうはあなたにピントが合わない
ノンフィクション/今話せないならまたいつかそのいつかにぼくはいますか